Cさんが来た日の祖母は…

Cさんと話すのにはコツとスタミナがいる。そんな調子だから、祖母はCさんのことを一時はうるさがっていた。

そのおせっかいが我慢ならなくなり、一度は距離をおいた。

 

それが今や、我々はCさんに頼りっきりである。

祖母は認知症になって、佐藤愛子とは思えないほど気が弱くなった。Cさんはそんな祖母の手を握り、背中をさすり、髪を梳く。

Cさんのうるさいほどのおせっかいが、今は祖母を元気づけている。

 

思い出の屑籠
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気がつけば、終着駅
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