明日への活力となればいいな

幼少期の三姉妹を演じるのは、現在小学6年生の浅田芭路さん、3年生の永尾柚乃さん、5歳の江原璃莉さん。大地さんの印象について、ヒロコ役を演じた浅田さんは「撮影の中でも日常の生活のような感じがして、本当のお母さんのようでした。いつも元気をもらっていて、そのおかげで撮影も頑張れたと思います」ととびっきりの笑顔を見せた。ジュンコ役の永尾さんは「本当に全部がすごいんです!ダンスも教えてもらい、すっごく勉強になりました」と弾んだ口調でコメント。ミチコ役の江原さんは「優しかったです」と一生懸命に答えていた。

それを受けた大地さんは、「本当にかわいくて、今日久しぶりに会ったらみんな背が伸びていて、成長ぶりが嬉しかったです」と応え、さらに「現場ではそれぞれが女優で、すごいプロ意識を持っている。私こそいろいろ刺激を受けました」と目を細めた。

曽根監督は「ヒロコ先生、ジュンコ先生、ミチコ先生にお会いした際、1つ質問するとみなさんが一斉にぶわーっと喋り出して、そんなところを作品に生かせたらなと思いながら作っていきました」と、3人の印象を話した。

ヒロコさん、ジュンコさん、ミチコさんは、現在も現役デザイナーとして活躍し続けている。三姉妹で出演した『徹子の部屋』(5月6日放送)は、大阪・関西万博の会場で公開収録が行われ、その裏側に密着した『プラチナファミリー』(15日放送)が話題を呼んだ。2025年1月には、50年以上業界の第一線を走り続けている三姉妹の人生が描かれた『コシノ三姉妹 向こう岸、見ているだけでは渡れない』(中央公論新社)も刊行され、今明かされる三者三様の人生哲学にも目が離せない。

『コシノ三姉妹 向こう岸、見ているだけでは渡れない』(著:コシノヒロコ、コシノジュンコ、コシノミチコ/中央公論新社)

舞台挨拶の最後、大地さんは集まった観客、そしてこれから観る方に向けて、「“クスッと笑って、ホロっと泣ける物語”というキャッチフレーズなんですけど、もしみなさんがククッっときたらワハハと笑って、ホロっとじゃなくて思いっきり泣いていただきたい。デトックスをして明日への活力となればいいなと思っておりますので、隣の方々を気になさらず、最後までお楽しみください」と締めくくった。

映画『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』は5月23日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。