クリエイティブの根っこは「コメディ」

個人でも、タイと日本をもっと行ったり来たり出来ればいいと思っています。僕は最近、MCの仕事も増えています。日本で有名になったタイの俳優さんが日本でファンミーティングをやるときに呼んでもらえるんです。僕は通訳とMCに加えて、芸人をずっとやっていたので、場を盛り上げるスキルもあってご依頼をいただいております。

後は映画やドラマやバラエティですね。ヒデキも俳優を始めていて、今年の秋に2人が出る映画が公開されます。多分タイの後日本にも来ると思いますので皆に見ていただきたいです。ルークもモデルや俳優の仕事もあるので、三者三様に頑張っていきたいですね。

――バンコクを舞台にした映画『(LOVE SONG)』(森崎ウィン×Snow Man向井康二のW主演)にも出演しますね。

はい、日本とタイのハーフ役です。

タイと日本の共同制作のモノも増えてきて、日本でも変わってきたなと感じます。演者としても仕事をふやしていきたいです。

――リョウタさんはマルチタレントですが、お仕事の主軸は何ですか?

全ての仕事をメインだと思っていますが、やっぱり根本に「芸人をずっとやってきた」こと……コメディの芯の部分がありますね。

どんな仕事をいただいても、クリエイティブなことができるようになったのはそのコメディの部分からだと思っています。

ベースがコメディなんです。めちゃくちゃ(芸人を)やってきてよかったと思います。

ピン芸人時代のリョウタ(逢見亮太)さん
リョウタさん提供

――オーディション番組でも初手で、「逆張りで笑わせようとした」というところから始まっていますからね。さて、その「コメディ」の部分も、コンビからピン、そしてトリオと変化していますが、違いはありますか?

やっぱり1人でやってたときよりはすごく楽しいですね。なんか可能性が広がるというか……1人だと全部自分で完結しなきゃならなくて、1人でなんかフリ作って1人でボケて……となりますが、3人だったら誰かがボケて、乗っかって、ツッコむみたいな役割分担ができるんで、チームとして動いてる感じがして楽しいです。充実してます。

――コンビとトリオもまたちょっと違うんですか。

違いますね。それに、日本のお笑いだとボケとツッコミが完全に分かれている、というのもあります。今のトリオはトリオなんですけど、後の2人は結局「お笑い」の枠があるわけじゃないんです。だから、なんやかんや2人が何かわちゃわちゃやってるのを「どうしようかな」っていう感じで眺めつつも、一緒に楽しんでます。

2人が暴走したときは僕がツッコまないといけないし、ヒデキがツッコミたがってるときは、ルークと一緒にボケたりとか……そういう感じですね。

ルークは絶対にツッコミできないんですが。(笑)

ピンやコンビとは違って、ずーっと馬鹿なことできるようになったことが嬉しいですね。2人がいるのがもう本当にありがたいっす。