酒井 そうそう。打撲傷もひどくて、紫色の部分が肩から腕に広がってきたり。でも、私はなんでも物事をいいふうにとる性格。怪我をしたのが1月だったので、「夏じゃなくてよかった。長袖で腕が隠せるから」って。

柏木 そこまでひどい怪我をしても、ポジティブに考えるというのが和歌子ちゃんらしい。もし私が段差のないところで躓いて転んだら、それだけでショックを受けそう。あぁ、年をとって衰えたのかな、って――。

酒井 私はそんなふうには思わない。腰を痛めた時も、10年後に同じことが起きたらもっと大変だっただろうし、今でよかったと思ったもの。

柏木 そこが性格の違いね。和歌子ちゃんは昔から楽天的だったけれど、私はすごく心配性。いろいろ考えすぎてしまうほうだから。和歌子ちゃんの場合、楽天的な性格が心の健康に役立っているのじゃないかしら?

酒井 そうかもしれない。私は何か悩みやトラブルがあっても、とにかく寝て、明日の朝、起きてから考えようと思うタイプ。そして一晩寝ると、たいていのことは「まっ、いいか」と思えるの。

柏木 私は心配性のせいか、なにごとにも慎重派。犬の散歩に行っても、リードを引っ張られて転んだりしないように、すごく気をつけている。時々年齢を忘れて一緒になって走ったりもするけれど、すぐに「私、77なんだから。アブナイ、アブナイ」と自制します。

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