春だから可愛いつぼみの野菜を蒸し焼きに
ブロッコリー、カリフラワー、菜の花は花のつぼみと茎を食べる野菜で、花菜(かさい)とも呼ばれます。最近よく見かける赤紫色の紅菜苔(こうさいたい)も、同じアブラナ科の仲間。中でも一番売れているのが、栄養価で注目されているブロッコリーでしょう。かたや、大きすぎたり、白いから栄養が乏しいと誤解されたりで不人気なのがカリフラワー。でも、小さめの品種や奇抜な形のロマネスコが登場して、ちょっと見直されています。
花の季節を待ちわびて、今晩は花菜をおつまみにしましょうか。ブロッコリーとカリフラワーを蒸し焼きにして、ゆでたものとは違うコリコリした歯ごたえを楽しみます。
まだ寒いから、ホットサングリアを飲もうかな。辛口の白ワインならばお手頃価格のもので大丈夫。ホットにするときは、ドライフルーツを使うとコクが出ます。
オレンジやいちじく、マンゴー、クランベリーなど、好きなドライフルーツを2時間以上漬ければ飲み頃に。電子レンジで温めると香りが立ち、フルーツも食べやすくなります。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
作り方(2人分)
(1) ブロッコリー1/2株、カリフラワー1/4株はひと口大の小房に分け、茎は皮を厚く削って同じサイズに切る。
(2) フライパンにオリーブ油大さじ1、にんにく(みじん切り)1かけ分、アンチョビ(フィレ)1枚を入れて弱火で炒める。
(3) (2)のアンチョビがほぼ溶けたら、(1)を加えてさっと混ぜる。白ワイン大さじ2、水大さじ1をふって蓋をし、弱めの中火で10分ほど蒸し焼きにする。
(4) 黒胡椒を挽いて全体を混ぜ合わせ、レモン汁適量をかける。
※アンチョビの代わりに細切りベーコンを加えてもいい。
本連載が一冊に! 『幸福の晩酌』好評販売中です
とっておきのお酒に何を合わせる?和洋中・エスニックの料理に精通する著者が厳選したレシピ。疲れめの胃に旬の野菜たっぷりのおつまみを。切るだけ、混ぜるだけ、焼くだけ…ほんの一手間であなたのこだわり酒肴が完成。酒、食材についての薀蓄も豊富で、食べて美味し、読んで美味し