養殖で育ったサーモンは生で食べられる
対するサーモンは「養殖」がほとんどで、管理された環境で育てられています。人工的なエサが使用されるため寄生虫が混入する心配がなく、生で食べることができるのです。回転寿司などで親しまれている寿司ネタが「鮭」ではなく「サーモン」と呼ばれているのも、まさにこの理由によるもの。
天然の鮭は日本近海やアラスカなどで漁獲され、主に白鮭や紅鮭が知られています。一方、養殖のサーモンはアトランティックサーモンやトラウトサーモンが多く流通。ちなみに、9月から11月頃に産卵のために川に戻ってきた白鮭のことを「秋鮭」と呼び、この時期の鮭は特に美味しいとされています。
また鮭とサーモンでは味や食感にも違いがあり、鮭は身が引き締まっていて淡泊な味わいが特徴。対してサーモンは脂が多く、とろけるような食感を楽しむことができます。
普段何気なく使っている「鮭」と「サーモン」という言葉。実は安全に美味しく食べるための大切な区別だったのです。お店で見かけた際は、ぜひこの違いを思い出してみてくださいね。