ミセスが大好き

<メイコはのど自慢の予選会に出るために、カフェで出会った青年、いせたくやから歌唱指導を受ける。たくやを演じる大森元貴さんは、Mrs. GREEN APPLEのボーカルだ>

中学生くらいのころ、『僕たちがやりました』というドラマのオープニング曲をミセスさんが担当していて、好きになりました。ミセスさんの楽曲が仕事の原動力です。キャスティングを知って大森さんと一緒のシーンがあると聞いた時には、飛びあがるくらい嬉しかったです。軽く口ずさんで一緒に歌う場面があるのですが、こんなご褒美を用意してもらえるなんて、最高の時間でした。

スタッフの方を通じて「ファンです」と大森さんに伝えたんです。その後、自分でも直接お伝えしました。ミセスの『ゼンマイ』の歌詞に救われてきたので、大森さんにお会いできる機会があったら、絶対伝えようと決めていたんです。大森さんは「ゼンマイのどこが好きなんですか?」と聞いてくださったんですが、好きな部分がいっぱいありすぎて、わからなくなってしまって、「歌詞が好きです」の一言にまとめちゃいました。

翌日の撮影で大森さんにお会いした時に、改めて好きな部分をお話ししました。思い残すことはないです。ご一緒できたことは、確実に私の走馬灯に出てきます。

<のど自慢の予選会でメイコは、『東京ブギウギ』をのびやかに歌いあげる。だが、健太郎が見に来たことに気づくと緊張して失敗してしまう>

メイコはとっても緊張しやすい性格です。目を泳がせて、緊張しやすい子が頑張って歌っている演技を意識しました。私自身とても緊張したので、そのまま自分の気持ちを使って芝居をしました。

『東京ブギウギ』は聞き馴染みのある有名な曲なので、あまり難しいとは感じなかったです。メイコは歌うシーンが多々あって、『椰子の実』や『リンゴの唄』を歌っていますが、現代の曲より音程が取りにくくて。まっすぐ歌わない感じが難しくて、曲を覚えるのにすごく時間がかかりました。ボイストレーニングに通って練習しました。