ピュアな恋にキュンキュン
健太郎さんに告白するシーンは印象に残っています。思ってきた年数がとにかく長いので、打ち明けられてよかったです。メイコは初恋が叶ったんです。ピュアな恋にキュンキュンしながら、あったかい涙が出るようなシーンでした。メイコの告白を見守っている蘭子姉ちゃんとのぶ姉ちゃん、嵩さんたちが、まるでメイコの親のようないい表情でした。現場でもみんなが「3人は保護者感が強いね」と言いながら観ていたので、注目していただきたいです。
メイコと健太郎さんは、ふわふわしていて、周りを明るくするような似た者同士の夫婦。あたたかい雰囲気を作れたらいいなと思って演じています。
<第93回でメイコが健太郎に告白。第94回では5年の月日が流れる。メイコは健太郎と結婚して母親になり、第二子を妊娠中だった>
メイコを演じると決まった時には、先のことが分かっていなくて、「東京に歌手デビューしに行くかも」とか、いろいろな可能性があったんです。健太郎さんと結ばれるかどうかも分からなかったです。
19週の台本をいただく前に、「結婚して子供も生まれるよ」と言われたので、「この1冊で何があったんだろう」と思いました。1話のなかで告白して結婚して、次の回で5年経っていたので、「とんでもないスピードだ」とびっくりしました。
メイコは子供が生まれてから性格が変わりました。健太郎さんが「ヤムおんちゃんを東京で見かけた」と話すシーンでは「どうして教えてくれなかったの?」と強く言います。今までのメイコならこんな言い方はしなかったので、早速、尻に敷いていると思いました(笑)。ミソッカスだったメイコが、女性として自立して成長したところが劇中では描かれていないので、空白の期間を埋められるような芝居を意識しています。
本格的な母親役は初めてですが、11歳下の妹が生まれたときに、ミルクをあげたり、おむつを替えたりしていたので、母を演じることに対しての不安や意気込みはあまりなかったです。母に妊娠中、どういう歩き方だったのか、どういう姿勢が辛かったのか、いろいろ聞いて参考にしました。