トークセッションの様子

心不全は早期発見が何より大事

トークセッションでは、本田望結さんが市民代表として参加。講演を行った小室さん、聖マリアンナ医科大学薬理学主任教授の木田圭亮さん、順天堂大学循環器内科データサイエンスコース特任准教授の鍵山暢之さんとともに、「見えにくい心臓の不調をどうやって“見える化”できるか」について意見交換が行われました。

見える化を実現するために研究が進んでいるのが、AI分析による医療のイノベーション。小室さんは「大切なのは不調に早く気付くこと。AIが気付かない体の変化を教えてくれるかもしれません。AIを友達にして上手に使うことも、大切になってくるのではないでしょうか」と未来の医療のあり方について話しました。

木田さんは「自ら気付くことも大切です。年を取れば取るほど、自覚症状は気付きにくいものです。夏はクーラーを付けない高齢者が多く、クーラーを付けないと息切れしていることが感じにくいんです」と心不全の兆候を見逃す危険性について話します。そして「AIを使うことでサポートしてくれれば、早期発見につながるのでは」とAIの可能性を示しました。