――改めて「人生案内」についてどう思われますか。
半崎 昨年、コンサートの開催が決まって、たくさんお悩みと回答に触れました。それまでは、回答者の言葉が相談者の足元を灯台のようにずっと照らし続けてきた、と思っていた。だけど、さまざまな時代の記事に触れて、相談者こそが灯台であると実感しました。相談者が思い悩みながらも一歩踏み出して、読売新聞に打ち明ける。それが様々な立場の読者に届いて、同じように悩みを持つ方の足元を静かに照らしていると感じたんです。
道尾 今のインターネットの先駆けみたいだね。
半崎 私がショッピングモールで続けてきた活動とも地続きにあると感じました。ショッピングモールではライブをやった後、2、3時間サイン会をして、皆さんが思いを打ち明けてくれたり、ともに涙したりという時間を過ごします。その場は読売新聞の紙面のように開かれていて、皆さん自分の番が来るまで、私が他の方と話すのを見ている。話の中身はわからなくても、なんとなく「(悩みを抱えているのは)自分だけじゃないんだな」という連帯感が生まれてくるのが、オープンな場所の特徴だな、と。「ともに在る」ことがわかるだけでも救いになる。
(中略)
半崎 「人生案内」も同じように色々な方の人生に触れる機会ですね。お悩みに触れたり、回答に触れたりすることで、別の視点を持ったり、受け止め方を変えたり、自分にはない視点を知ることができる。私にとって、人生の教科書のような存在です。

(執筆・読売新聞記者 鈴木美潮)

半﨑美子コンサートツアー2025 ~人生案内と私~vol.2
2024年に東京ほか計5会場で開催し、大きな反響を呼んだコンサートツアー「人生案内と私」。読売新聞で110年以上続く人気コーナーの「人生案内」とのコラボレーションという新しい試みに満ちたコンサート、その第2弾となるコンサーツアーの開催が決定!紙面に寄せられた様々なお悩みと回答者の言葉に半﨑美子の歌が寄り添う2部構成のステージをお届けします。
9月13日(土)有楽町よみうりホール
9月14日(日)有楽町よみうりホール
11月15日(土)NHK大阪ホール
11月18日(火)東海市芸術劇場
12月2日(火)札幌カナモトホール