2人の出会いのきっかけ
――Nozomi Lynさんは英語・日本語・中国語の3カ国語が堪能だそうですね。若くして作曲家/シンガーソングライター/プロデューサーの顔もあります。Nozomi Lynさんの音楽のルーツはどこにあるのでしょうか。
Nozomi Lyn:私は日本人の父と中国人の母の間に生まれました。東京で生まれて、上海、バンクーバー、ニューヨークで暮らしました。今はロサンゼルス在住です。こういう環境が大きかったのかなと思います。元々音楽一家というわけではなかったんですが、両親が音楽好きで。父親がギターを持っていた影響で、小さい頃からさわったりはしていました。
加藤:音楽の勉強を相当してきたのよね。
Nozomi Lyn:はい。ニューヨーク大学と大学院で6年間音楽を勉強しました。音楽家になることは小さい頃からの夢だったんです。
加藤:今回のハルビンでのコンサートも、あなたのお母様が尽力してくださったのよね。お母様がハルビン交響楽団とのパイプを持っていて。それを作詞家のいではくさんに話したらつないでくださって、コンサートが実現したんだよね。
Nozomi Lyn:私の母はハルビン近郊出身なんです。私は2016年、16歳になる少し前に、ハルビンで歌ったこともあって。
――出会うきっかけは何だったのでしょうか。
加藤:ハルビンでのコンサートが実現したとき、お母様からNozomi Lynさんが音楽をやっているということを知って。コンサートでは、若いアーティストを紹介したいなと思っていた。それで「是非コンサートに出ませんか」とお声がけさせてもらったんです。
Nozomi Lyn:私はそれまで登紀子さんのことを知らなくて。私のおばあちゃんは今87歳で、シャンソンが好きなんです。登紀子さんのことを言ったら、「え!ほんとに!」ってすごい喜んでくれました。
加藤:今回プロデュースした『渡り鳥の子守唄』は曲がすでにできていました。Nozomi Lynさんにデモテープを送ったら、ギターの弾き語りで歌って送ってきてくれた。それが素晴らしくて。是非コンサートでこの曲を歌って欲しいなと思ったの。それに合わせて配信リリースもしたいと考えて。