素敵な時間を過ごすことができている

そのうえで歌麿の絵については

「見た人の想像をかき立てる作品だと感じている。また絵で感情を表現できるということは、他人の感情を想像できる人でもあったはず。おそらく自身も感情豊かな方だったのでは」

と、集まった視聴者に伝えた染谷さん。

(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

演技面で気を付けていることをたずねられると

「歌麿は自分という人間を、自分で理解しきれてないところからドラマが始まったと思っている。それが蔦重と出会い、過ごしていく中で、自らが形成されていくとともに、絵師としての表現を確立していくように演じてきた」

「写真などが現代まで残る人物を演じることはあるが、逆にその人が表現した作品だけが残っている、というのは初めての経験。それに加えて歌麿は、ポイントポイントで史実が残っているので、点が沢山あるように感じている」

「<絵>はもちろん<栃木>も点。そうした点が散らばっている中で森下佳子先生の台本を読み、実際に芝居が始まると、点と点が結ばれていく感覚を覚える。それが演じていてとても楽しい。演じている立場だが、素敵な時間を過ごさせてもらっている」

などと、歌麿役の裏側をあらためて話しました。