蔦重と妻・ていが結ばれたシーンは…
続いて、蔦重と妻・ていが結ばれ、布団の中の歌麿が目に涙を浮かべたシーンについてたずねられた染谷さん。
「あの場面での気持ちの複雑さを言語化するのはなかなか難しい。兄を取られたという寂しさはあっても、幸せを願う思いはそれ以上に強いというか、自分の気持ちに蓋をするというか…。そもそも歌麿は、自分の気持ちに蓋をする場面が多いキャラクターだが、それを象徴するシーンだと思う」
台本が届いた段階では
「まず何より、これを演じるのは難しいと正直感じた。台本としてはシンプルだが、そのシンプルさの中に森下先生が込めた思いを感じたので、表現するにはどんな芝居がベストか、思案しながらあの形に至った。結果としてドラマには一つの演技しか残せない分、毎回、必死に模索しながら演じている」
とその苦労を語りました。