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気軽に投資できる時代だからこその危険 相次ぐ証券口座の被害 きっかけは“なりすましメール” 多要素認証の最前線 「パスキー」とは
パスワードは2つの「見直し」を
「後回し」で後悔しないために

パスワードは2つの「見直し」を

利用しているサービスでパスキーを設定できるようになっているか、まずは確認してみることが大切です。

ただ、パスワードを入力する必要のあるサービスはまだまだ多いかと思います。
フィッシング詐欺以外にも、大切な資産を守るための情報が流出し、不正ログインの被害にあうおそれもあります。

パスワードも、2つの「見直し」をすることで安全性を高めましょう。

まずは、パスワードを複雑なものに見直しましょう。
文字数を多くし、大小の英字や数字、記号など、できるだけ多くの文字種を用いて長いものにしましょう。
また、同じ文字や数字を繰り返したり、名前や誕生日を使用したりすることは避け、推測でパスワードが割り出されないようにしましょう。

その上で、パスワードの管理方法も見直すことをおすすめします。
サービスごとにパスワードを変えると覚えられないからと、同じものを使い回していないでしょうか。
銀行や証券会社、オンラインショッピングのサイトなどでIDやパスワードを使いまわしていた場合、どこかでログイン情報が漏えいすると、芋づる式に不正ログインの被害にあってしまうおそれがあります。

ただ、すべてのパスワードを暗記することは難しいものです。
勤め先などに関係のない、ご自身の個人利用のサービスに限れば、他人が見る可能性がゼロに近いものにメモしておくのもよいでしょう。

このとき、記録したものをどこに保管しておくかが重要です。
自宅から決して持ち出さず、外部の人の出入りがない場所に保管できるのであれば、賛否両論あるものの、同じパスワードを使いまわすよりは安全性が高いと考えられます。