庭に何かの姿をみとめた石燕

田沼意次の死を耳にし、葬列に石を投げることを許可した老中・松平定信。

その判断を前に、江戸には雷鳴が鳴り響きます。

松平信明が「負け犬の遠吠えですかの」と呟いたのち、画面は、妖怪画の大御所で歌麿の師匠・鳥山石燕が絵を描いているところへ。

ふと違和感を覚えて障子を開けた石燕。鋭い眼光を庭に向けると、そこに何かの姿をみとめます。

「何者じゃ…何者じゃ? そなたは」

と呟く石燕。すると稲光に照らされた庭に着物の文様が浮かび上がります。