石燕が書き残していたもの
「いごくな…いごくなよ…」
とその何かに話しかけた石燕。再び筆を手にとると、その姿を書き留めようとします。
それからしばらく。
きよと所帯を持つことを伝えに蔦重のもとを訪れた歌麿の報告で、石燕が亡くなっていたことが判明。同時に、石燕がその最期に書き残していたのが「雷獣」だったことが分かります。
その「雷獣」の絵をじっと見つめた蔦重。
「ああ、いや、なんとなくだけど、この辺が源内先生っぽいなって」と話すと、歌麿は「まあ、妖になってても不思議ではないお人ではあったよね」と明るくこたえるのでした。