足の場合、例えば巻き爪による指の痛みでつま先に力が入らなくなると、踏ん張ることができず、バランスが崩れて歩行姿勢が悪くなるのです。それによって腰や膝に負担がかかれば、腰痛や膝痛などを招き、やがて下肢機能の低下を引き起こすことも。

一方で、腰や膝の不調による姿勢の乱れが、つま先への負担を増やし、巻き爪の発症や悪化につながっているケースも少なくありません。巻き爪は「原因」としてだけでなく、「結果」として表れていることもあるのです。

こうした足の爪のトラブルを放置すると、とくに高齢者の場合は転倒や寝たきりのリスクが高まり、健康寿命にも影響を及ぼすことに。

また、爪は健康のバロメーターともいわれます。色は指先の血流を反映し、爪の成長には栄養状態や血流、ホルモンバランスなど体内のさまざまな要因が影響するため、全身の健康状態が表れやすい部位なのです。

ピンクで透明感がある爪は、末端まで血液が行き届き、健康状態がよいと考えられます。一方、血流が悪いと紫色になることが。白っぽいと、肝臓や腎臓の病気の疑いがあるなど、爪の状態は病気を知らせるサインにもなるのです。

異変に気づき、早めに対処することが、体の健康を守ることにつながります。まずはチェックリストで、手と足の爪の状態を確認してみましょう。