そして、「どなたでも」「安心/安全に」「快適に」乗車できるよう、車両を様々な部分をアップデート。

床面高さを50mm下げ、ホームとの段差を軽減。荷棚や吊手もより多くの乗客が利用しやすいよう、高さを低くしている。また、すべての車両にフリースペースを設置し、車いすやベビーカー利用の乗客の利便性を向上した。

 

りんかい線 新型車両『71-000形』フリースペース(写真提供:東京臨海高速鉄道)

 

防犯カメラも全車両に搭載。客室内に通話式非常通報装置を1車両あたり4台設置し、不審者や体調不良等のトラブルへのスムーズな対応につなげる。

さらに、車体幅を拡げることで、混雑時の圧迫感を緩和。座席幅も拡大、袖仕切りも大型になり、着席時の快適さを向上させた。ドア上部には2画面の液晶ディスプレイを設置。乗車案内や運行情報、駅設備案内などの案内を提供する。

 

りんかい線は、1996年に「新木場~東京テレポート」間が開業。さらに2001年に「天王洲アイル」まで、2002年に「大崎」まで全線開業。大崎でJR埼京線と相互直通運転を行っており、お台場方面から乗り換えなしで、渋谷、新宿、池袋、大宮、川越まで行くことができる。

臨海副都心の開発に伴い、2007年に営業利益の黒字化を達成。2013年には経常収支の黒字化を達成している。

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