大切なことは「分散」
ただ、資産運用をする上で、忘れてほしくないのが「リスク」です。
将来のための大切な資産を守りながら育てていくには、リスクを抑えながら運用を続けていくことが大切になります。
そのためにおすすめしたいのが「分散」です。
たとえば、個別の株式や不動産だけに資産を集中させてしまうと、どうしてもリスクが高くなってしまいます。
個別の株式だと値動きが大きかったり、不動産も希望の価格ですぐに売りたいときに売れなかったりと、想像以上に大変なことも。
リスクを抑えつつ資産を育てていくためには、世界中のいろんな国や企業の株式、債券、金、不動産など、特徴が違うものをバランスよく組み合わせて運用していくことが大切です。
特に、大切に守り育ててきた資産を実際に使うタイミングが近づいてきたときには、リスクをさらに落としていくことも意識しましょう。
ギリギリまでリスクが高い運用を続けてしまうと、株価の急落などがあった場合に取り戻すことが難しく、お金を必要とする場面で困ることになり得るからです。
買い物や外食、旅行など、お金を使うたびに物価の上昇を肌身に感じ、「このままだと将来が不安…」と思うものの、「運用はリスクが怖いし…」と悩んでいる人も多いでしょう。
しかし、預貯金にも「将来的に買えるものが減ってしまうかもしれない」というリスクがあります。
数ヵ月分の生活費や直近で使用する資金は預貯金として確保しつつ、分散投資などによってリスクを抑え、将来のための資産形成に取り組むことが大切です。