ミュージカルの文化
日本で本格的なミュージカルが上演されるようになって、まだ60年ぐらいなんですよね。劇団四季も1960年代からミュージカルに力をいれるようになった。海外と比べると、文化としてミュージカルを育てる土壌そのものが、日本はまだ発展途上かもしれません。
海外に行くたびにその差を感じます。2024年の夏、ニューヨークを訪れた際にラミン・カリムルーの歌を聴きに行く機会がありました。
ハドソン川のほとりにある公園で野外コンサートが開かれたのですが、なんと無料なんですよ。ラミンをはじめ、超一流の歌手たちが連日歌っているにもかかわらず!公園に来てみたらスターの歌声が聴こえてくるって、なんて素晴らしい環境なんだと、うらやましくなりました。
ラミン自身もとても気持ちよさそうに、よく知られている曲やオリジナル曲を歌っている。ニューヨークやロンドンは、誰もがそういう超一流のものに触れられる機会があるんですね。