フミさんは松野家の扇の要
――トキ役の高石さんの印象、松野家の人たちとのエピソードを教えてください。
高石あかりちゃんは、全身からパワーがあふれている感じがして、すごいなぁと思っています。疲れた顔を見たことがないし、自分の境遇とか、今の現場も含めて、自分が置かれている状況というものをすごく楽しんでいると思います。いつも、ニコニコしていますからね。
勘右衛門と司之介は、おフミさんがいなかったらとんでもないことになっていると思います。フミさんは、松野家のいわゆる扇の要の部分ですよね。池脇さんと岡部君とは、休憩時間もよく3人でおしゃべりしちゃうんですけれど、それがとても良い時間なんですよね。お芝居って、やっぱりキャッチボールだから、それがお互いにやりやすい関係性になっていると思います。視聴者の方にも、「松野家はこの人たちでよかった」と見てもらえたら、一番うれしいですね。
――“ラストサムライ”としてヘブンと対峙(たいじ)するシーンを演じられた感想は?
勘右衛門は、来日したヘブンに対して、「ペリー!覚悟ぉ!!!」と木刀で斬りつけようとするのですが、ヘブンが憎いのではなく、武士の時代を終わらせたペリーが憎らしいんですよね。
ヘブンは、サムライの写真を持っていてリアルにサムライを見て感動してくれているのに、勘右衛門は飛びかかっていきますが、勘右衛門は大真面目なんですよ。「日本人を馬鹿にするなよ」という気持ちだと思いますが、誰も馬鹿にはしていないのにね(笑)。