犬ファーストの撮影現場
犬ファーストを貫いた撮影現場ではさまざまな工夫も。内藤さんは「個体差がありますが、犬の集中力は4~5時間と考えていました。負担を軽減するため、犬の体調を考慮しスケジュールを組み、撮影前に行うリハーサルでは柴犬のぬいぐるみを使って動きの確認をして行いました」。
リハーサルではぬいぐるみを使用した(『シバのおきて』/(c)NHK)
メインキャストの柴犬・福助は実は負担軽減のために3頭体制。「人間と違って、柴犬は言葉が話せないので今無理をしているのかどうか、無理をした翌日どうなるのかわかりません。特に福助は、主役の相楽と同じくらい出演しますから、そのことも考慮し3頭体制で臨みました」と内藤さんは説明する。
通常、撮影に入るときには「用意、スタート!」と声がかかるが、柴犬たちは音や人の声に敏感に反応してしまうため、撮影は徐々に柴犬の様子を見つつ静かに撮影をスタートするように変化して行き、あるキャストからは「ぬるっと始まってぬるっと終わる現場」と言われたという。