楽しいからまだまだ相撲を取り続けたい
12年にモンゴル人の妻と結婚して、現在息子たちは9歳と6歳。次男は19年に初優勝を決めた日の朝に生まれました。
優勝した千秋楽の夜は、部屋のパーティに出たあと、NHKの番組に出演し、戻ったらすぐに長男をお風呂に入れて歯を磨かなければならなかったのです。だからパーティでは普段は飲むお酒を飲まずに我慢しました。
そのとき生まれた次男も最近はようやく父親の仕事や相撲のことがいろいろわかってきて、負けて帰ると、「もっと力を使うんだよ」「こうやって、こうやってやるんだよ!」などと悔しがって怒ったり。懸賞金を持って帰っても、「少ない!」と文句を言ってきたりします(笑)。それもある意味、いい刺激になっていますね。
優勝や金星の最年長記録や、通算連続出場回数記録を更新していることで、ほかの力士たちから「勇気づけられた」「自分も頑張らないと」などと言ってもらえることがあり、それはすごくうれしいです。
今までは横綱、大関しか優勝しないのがあたりまえだったけど、その常識が破れたから。自分が優勝したことで、もう誰でも優勝できるかもって、みんな思うようになっているんじゃないですか。