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We went forest bathing in the mountains.
(私たちは山で森林浴をしました)

【キーワード】
forest bathing = 森林浴

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日本発、アメリカで流行ったリラックス法

2019年、日本では「タピオカ」が大流行でしたね。アメリカで昨年流行ったものといえば、forest bathing(フォレスト・ベイジング)です。これは、「森林浴」という日本語を直訳したもの。英語圏では、shinrin yoku とそのまま表現する人もいます。ちなみに、bathing は、sunbathing(サンベイジング。日光浴)のように、何かを浴びるときに使います。

日本医科大学の医師らによる森林浴に関する論文がきっかけとなって、注目が集まりました。その論文によると森林浴には、唾液に含まれるコルチゾールというストレスホルモンの濃度を低くしたり、脳の前頭前野の活動を鎮静化したりして、リラックスする効果があるのだそうです。

でもアメリカ人の森林浴は、日本人のやり方とは少し違います。まず、forest bathing guide(森林浴の先生)が多くいる。そして、受講者は森に入って靴を脱ぎ、目を閉じて、深呼吸をするのです。なんだか、ヨガのようですね。1週間の森林浴ツアーなどもありますし、森林浴のハウツー本もよく売れています。それらの本によれば、森林浴をすると、communing with nature( コミューニング・ウィズ・ネイチャー。自然と繫がること)ができるようになるのだとか。commune(コミューン)とは、「精神的に何かと繋がる」という意味の動詞です。

最近、僕の両親もアメリカの山で forest bathing をしたと言っていました。でも僕は日本の森林浴のほうが、アメリカのように形式ばっておらず好きです。森林の美しさを五感で受け取る。それで十分だと思います。