まことにエネルギーと神経を使う社会

だが、他国が中国に侵略してくるリスクが低減しても、国内でのハイリスクな社会は、それほど変わらなかった。

私は今世紀に入って北京に3年暮らしたが、毎日下りのエレベーターに乗って生活しているような心境だった。

『ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理』(著:近藤大介/講談社)

自分がじっとしていると、日本では「不動」だが、中国では多様なリスクが発生して、たちまち周囲から蹴落とされてしまう。そのため水に溺れた人のように、つねにもがいていないと、現状維持もままならないのだ。

まことにエネルギーと神経を使う社会である。