TOPIC(1):認知率は8割超も対策の理解は「わずか2割」

ネット詐欺という言葉自体は広く浸透しており、全体で「フィッシング」の認知率は85.0%、「偽サイト」は82.0%、「スミッシング*1」は75.2%といずれも高い水準にあります。

しかし、その実態は「言葉を知っている」という段階に留まっており、「手口や手法に加え、対策まで理解している」と回答した人は、いずれのネット詐欺においてもわずか20.4%~23.5%に過ぎません。

ここで注目すべきは、世代によって「ネット詐欺をどこまで深く知っているか」の解像度が大きく異なる点です。スミッシング、フィッシング、偽サイトのすべてにおいて、「手口や手法を理解している(対策まで知っている層+手口のみ知っている層の合計)」と回答した割合は令和世代(10代)が全世代で最も高く、スミッシングでは54.4%(全体:45.5%)、フィッシングでは60.2%(全体:53.6%)にのぼります。

中でも令和世代の男性は、スミッシングの手口理解が56.4%、フィッシングでは67.5%と突出して高い数値となり、どう対策するかまでは至らずとも、どういう仕組みで騙されるかはよく知っているという結果になりました。

一方で、平成世代(20-30代)は、他の年代と比較してそもそも言葉自体の認知率が約10ポイント以上低く(スミッシング認知率:平成世代66.0%に対し、令和世代81.1%、昭和世代78.6%)、全世代の中で最も手口を知らないリスクが高いことが判明しました。しかし、最も手口に詳しいはずの令和世代であっても、具体的な対策まで網羅できている割合は全世代共通で低く、「手口は知っているが、守り方を知らない」という無防備な状態が、全世代共通の課題として浮き彫りとなっています。

*1 スミッシングとは「SMS(ショートメッセージサービス)」と「フィッシング」を組み合わせた造語。スマートフォンの電話番号宛てに届くSMSを利用して偽サイトへ誘導し、個人情報やクレジットカード番号などを盗み取る詐欺手法を指す。