TOPIC(2):昭和世代に及ばない令和世代の警戒心
不審なメッセージや偽サイトを「自分で見分けられると思う」と答えた人は、全体で70.6%に達しました。世代別にみると、令和世代(10代)が73.3%と全世代で最も高く、次いで平成世代(20-30代)が70.9%、昭和世代(40-50代)が67.5%と、若年層ほど自分の判断力に自信を持っている傾向が伺えます。
しかし、検証用の偽画面を用いたテストでは、その自信を裏切る実態が明らかになりました。偽の通販サイトを提示した検証(問題B)では、「正規の可能性が高い(23.3%)」または「判断できない(38.3%)」と回答した人が合わせて61.6%にのぼり、6割以上が詐欺の可能性を確信できないという結果になりました。
また、別の偽サイト(問題C)でも、半数以上の56.3%が「詐欺の可能性が高い」「判断できない」と確証を持てず、約2人に1人が詐欺の可能性を見落とすか、回答を決めきれずにいます。
さらに注目すべきは、自信の高さと実際の警戒心の「ねじれ」です。
例えば、不在通知を装ったスミッシングの検証では、「詐欺の可能性が高い」と判断した割合は令和世代(10代)で50.0%に対し、平成世代(20-30代)は60.2%、昭和世代(40-50代)は68.4%に達しています。
令和よりも平成、平成よりも昭和の順で疑いを持つ傾向があり、全世代で最も自信を持っていた令和世代が、検証上では最も詐欺メールを「正規のメッセージ」として受け入れてしまう傾向が強くなっています。デジタルネイティブゆえの『見慣れている』という感覚が、かえって警戒心を下げている可能性があるのかも知れません。