「結婚が向いていなかった」

<野原さん自身も5年ほど前、アラフィフの頃に熟年離婚。結婚生活は20年超に及んだという>

下の娘が高校を卒業した時に離婚しました。離婚を申し込んだ時に、元夫が否定することなく受け入れてくれたことは感謝しています。離婚したいと言っても話を聞いてくれない旦那さんはたくさんいますから。

離婚してわかったことですが、私は結婚生活が向いていなかった。人のために何かをしてあげたり、世話をしてあげたりすることが向いていない。子どもの世話はできても、血のつながっていない人に対して世話ができないタイプでした。

夫はあまり家事をしないタイプでしたから、私も頑張りはしましたが、苦しくなって「無理」となってしまったんです。

『うちのツマ知りませんか?』書影
『うちのツマ知りませんか?』(著:野原広子/オーバーラップ)

意外なこともありました。離婚したらスッキリすると思っていたのにスッキリしなくて。自分が長い時間をかけて作り上げてきたものを失ったので、「なんだったんだろうな」という思いを抱いたんですね。

それでも、5年ほど経った今も、離婚してよかったと思っています。「旦那だけが悪い」と考えていましたが、今は「私も悪いところがあった」と思えるようになった。一緒にいたら「自分も悪かった」なんて考えられなかったでしょうね。