忘れられない学びの場

さらに、リビングのテーブルに目をやると、そこに置かれていたのは、300ページはあろうかという分厚い本。表紙には大きく「ビタミンC」と書かれていました。

「ビタミンCだけで、これほど分厚い学術書が書けるものなのか……」

菊池雄星
菊池雄星選手

そんな素朴な疑問と同時に、それを読み解くダルビッシュさんの底知れぬ向上心に、僕はただただ脱帽するしかありませんでした。

日米通算200勝を超える日本野球史上最強ピッチャーの一人。そのダルビッシュさんが、今なお新しい知識を渇望し、後輩の話に耳を傾け、良いと思ったものはすぐに試してみる。その探究心がダルビッシュさんを特別な存在たらしめているのだと、僕は痛感しました。あの日の出来事は、僕にとって単なる食事会ではなく、一流とは何か、成長し続けるとはどういうことかを、その背中をもって教えてもらった、忘れられない学びの場となりました。

※本稿は、『こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

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こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣』(著:菊池雄星/PHP研究所)

本書は、MLBで活躍を続ける菊池雄星選手が、世界最高峰の舞台で戦うために、どのように考え、実践してきたのかを明かす全記録です。

「自己投資を惜しまない」「『最高』よりも『最適』を目指す」など、苦闘を支える日々の習慣を、豊富なエピソードと共に紹介。さらに、これまでに影響を受けた人物や言葉、書籍なども率直に綴られています。

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