女性特有の症状を改善する「おすすめのツボ」

東洋医学では、体のエネルギーが通る道を「経絡(けいらく)」と呼びます。ツボは経絡の要所要所に点在し、体に不調があると、臓器の状態を反映するツボに反応が表れます。この記事では、女性特有の症状や冷えを改善する、寒い冬におすすめの5つのツボを紹介しましょう。

おおまかなツボの位置はイラストに「★」で表しています。ツボは軽く押すと痛んだり、へこんでいたり、むくんでいたり、くすんで見えたりします。自分の症状にあったツボを見つけてください。

 

【肩】 
肩井
(けんせい)
効果:肩こり、眼精疲労

方法:胸の真上にあたる、肩の一番高いところを押して「イタ気持ちいい」と感じる部分が「肩井」です。肩や首のコリはもちろん、寝違え、歯痛、頭痛、目の疲れや痛みにもおすすめのツボ。全身の血行が改善されるため、冷え性の改善にも役立つでしょう。

 

 

【手】
合谷
(ごうこく)
効果:体のむくみ、疲れ目、腹痛、下痢、生理痛、美肌、肌の不調、シワ&ほうれい線

方法:手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わった部分から、人差し指に寄ったところのへこみが「合谷」です。疲れ目や体のむくみの改善、ほうれい線対策のほか、ストレスの軽減、風邪の引き始めにもおすすめな万能のツボ。探しやすくお灸も貼りやすいので、初心者はまず合谷から試してみては。

 

 

【腹】
関元
(かんげん)
効果:ホルモンバランスの乱れ、PMS(月経前症候群)

方法:親指以外の指4本を揃え、人差し指をおヘソに置いて、小指があたる箇所が「関元」です。下腹部を温めることで、ホルモンバランスを整えて更年期症状やPMSなどの女性特有の不調や、尿に関するトラブルに効果があります。情緒不安定、足腰が弱くなるなど加齢による諸症状にもおすすめです。

 

 

【足の裏】
湧泉
(ゆうせん)
効果:冷え性、体のむくみ

方法:足の指でグーをつくったときに一番へこむところが「湧泉」。足の裏にある「人」の字状の筋が交わる点と覚えてもいいでしょう。腎機能を整えることで、体のむくみや冷え対策につながります。首のコリをほぐし、頭の血行を良くすることで、不眠にも◎。また、若返り効果も期待できるツボです。

 

 

【足】
三陰交
(さんいんこう)
効果:冷え性、生理痛、生理不順、更年期症状、不妊症

方法:足の内側にある、くるぶしから 指4本分上にあるツボが「三陰交」です。脛の太い骨の少し後に位置します。冷え性、生理痛、更年期症状など女性特有の不調に効果のあるツボで、消化器、肝臓、腎臓の働きも助けてくれます。