●必要なものを絞り込む

介護にあたっては、介護保険をいかに使いこなすかが一番のポイントになります。いまいちど本当に必要なサービスを吟味してみても損はないはず。例えばヘルパーさんにあれもこれもと頼ると費用はかさみます。ご両親は今どこまで自分たちでできて、何にサポートが必要なのか、しっかり観察を。

自治体によっては、紙おむつの支給、補聴器購入資金の助成など、独自のサービスを提供しているところもあります。そのほか500円くらいで見守りサービスをしてくれたり、傾聴に来てくれるボランティアなども。地域包括支援センターや最寄りの社会福祉協議会で、そうした情報も探してみてください。

情報は知るだけでなく、それを使いこなす知恵も大切です。弟さんが絶縁状態であれば、親戚やご近所さんなど、お金のかからない人間関係を築いて力を貸してもらいましょう。

責任感の強さや真面目さから、介護うつになる方は少なくありません。少し不謹慎かもしれませんが、完璧を目指さず「これぐらいでいいか」と、時には柔軟に考えてくださいね。