2020年12月22日・1月4日合併特大号

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[特集]
「健康」と 「お金」に恵まれる生き方を

「元気な身体で、お金の不安に怯えず、前向きに生きていきたい」。コロナ禍をきっかけに、大切にしたいものを見つめ直したら、そんなシンプルな答えが見えてきました。手元のお金を大切に使い、無駄を省き、病気をしない工夫にあふれた暮らしこそが、その近道にほかなりません。切なる願いを叶える知恵を集めました

●注目記事●

〈ハリウッドから富士山麓へ 〉
土と向き合い15年。心と身体が息を吹き返した
工藤夕貴

単身で渡米し、ハリウッドで活躍。その一方で、常に心身の不調に悩まされてもいた。生活を見直した今、「今日もいい一日だった」と思える日々が幸せだと気づいて──

富士山を眺めながら田畑を耕し、自分の食べるお米や野菜はできる限り自分で作ると決めてから、もう15年になります。

最初は電気も水道もないところにプレハブの小屋を建て、30坪の畑で野菜作り。その後、居をかまえて腰を据え、本格的に農業に取り組むようになりました。徐々に土地を広げ、現在、田んぼと畑を合わせるとかなりの坪数まで増えています。たった一人でのスタートでしたが、今は夫が支えてくれていますし、助け合える仲間もできました。2007年にオープンしたオーガニック・カフェでは、自家栽培の野菜で作った料理を提供しています。

好きなことを一所懸命やっている感じで、どれが本業とか、何が仕事で何が仕事ではないか、といった考え方はしていません。あえて言うなら、幸せに生きていくのが仕事、でしょうか。そんな毎日がとっても楽しいです。

わが家でとれるお米や野菜は、すべて無肥料、無農薬にこだわった自然農法で作られています。カフェで出すポタージュの材料も、日々の食卓で口にする野菜も。当初は、農薬や化学肥料に頼らない有機農法でやっていたんですよ。でも、野菜が軟弱でみんな害虫に負けてしまうのです。同じ場所で育つ雑草は強く元気なのに、なぜ? という疑問が湧いてきて。それから、苗を育てるときの肥料や種から見直して、試行錯誤しながら自然農法に行きつきました。(一部抜粋)


他にも、大江英樹さん、対馬ルリ子さん、 吉永みち子​さんの巻頭鼎談「「人生100年時代」に明るい希望を見出すヒント」、作家・町田康さんによるエッセイ「酒を、すっぱりやめた」、ハイヒール モモコさんのインタビュー「帯状疱疹に更年期、不調も無駄にはしません」、94歳の料理家・桧山タミさんの「丈夫な体でいられるのは「食養生」のおかげです」などが掲載されています。

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[読みもの]

〈人間の復活力、生命力を信じて〉
どんな困難に遭遇しても、絶望することはありません
美輪明宏

病や災難に見舞われても、冷静さを保つよう心がけているという美輪明宏さん。新型コロナウイルスが猛威を振るった今年、報道に気持ちをかき乱されることなく穏やかに過ごしていたといいます。不安を追い払う秘訣を聞きました

今年は新型コロナウイルスの影響で、私も舞台やコンサートが開催できませんでした。日本だけではなく、世界全体がそういう状況ですから、しかたありません。そしてこういった感染症の流行は、何も今回が初めてのことではないのです。

中世ヨーロッパではペストが大流行しましたし、20世紀に入ってからは日本にもスペイン風の嵐が吹きました。聖書に出てくるソドムとゴモラの町も「神が罰を与えて滅ぼした」と書かれていますが、たぶん疫病で滅んだのだと思います。疫病は、大昔から何度となく流行ったはず。今年はちょうど、その年に当たってしまった、ということなのです。

飲食業や中小企業の経営者など、困っている方も多くいらっしゃるようですし、雇用する側もされる側も、手探り状態のはず。なかには仕事を失った人もいると思います。多かれ少なかれ、困っていない人は誰もいないでしょう。この先どうなるか、確かなものが何もないわけですから、不安に思う方が多いのもいたしかたありません。だからといって、コロナのことばかり考えていると、絶望的になります。

そんな時は、歴史を振り返ってみるといいと思います。江戸時代には天明の飢饉など、数々の危機がありました。この100年を見ても、関東大震災で東京はほぼ壊滅し、戦争で日本は徹底的にやられてしまったではありませんか。でも関東大震災で何もかも失われた後に、日本のアールデコともいうべき素敵な文化が生まれました。戦後の復興も、皆さんよくご存じのはず。(一部抜粋)

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〈いまだからわかる女心〉
懐かしいメロディとともに、母の歌声が鮮やかによみがえる
宮本浩次

ロックバンド・エレファントカシマシと並行して、2019年からソロ活動を始めた宮本浩次さん。今年、コンサートツアーが中止になるなど、コロナの打撃を受けながらも音楽と真摯に向き合う毎日を過ごしたと言います

今2020年の1月に『婦人公論』の取材を受けた時は、3月13日から予定していた、ソロ初となるはずだったコンサートツアーが、新型コロナウイルスによって中止になるなんて考えてもいませんでした。

コロナという外的要因で中止になってしまったのは実に残念でした。でも、つらいのは自分だけじゃないのだからと、早い段階で現実を受け入れ、かくなるうえは自粛生活のなかでできることに集中しようと気持ちを切り替えていたんです。 

インスタグラムに初めて“うた動画”をアップしたのは3月3日のことでした。3月にリリースしたファースト・ソロアルバム『宮本、独歩。』の収録曲を毎日1曲ずつ弾き語りするという企画は、いつも応援してくれているファンに向けてできることはないかなと考えた末に思いついたことで。その後、4月中旬からは写真や手書きの文章を日記のように毎日アップし続けました。

そして、54歳を迎えた6月12日には、弾き語りライブを生配信したんです。場所はいつも楽曲作りやバンドの練習をしている、防音設備完備の狭い作業場。収録スタッフが設置してくれた25台のカメラに囲まれて、たった一人で歌うというシュールな体験でした。「みんないい顔してるぜ、まったく見えないけど!」ってカメラに向かって呼びかけたりして(笑)。私は歌を発表する場に恵まれたことに感謝しつつ、観客ゼロのライブが永遠に続くなんて絶対に嫌だと思った。

そんなふうに、どうにか発信する方法を模索するかたわらで、一人黙々と取り組んでいたことがありました。演歌、ポップス、フォークとジャンルも年代も異なる、いわゆる歌謡曲と呼ばれる歌を1日に最低でも1曲カバーして録音することを自分に課し、4月から実行に移していたんです。(一部抜粋)

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[連載]

〈清水ミチコの三人寄れば無礼講〉
今日も誰かの応援団
ゲスト いとうせいこう&バービー

今年、バービーさんがパーソナリティを務めるラジオ番組がスタート。いとうせいこうさんがゲストとして登場した回はバービーさんの質問の真意がうやむやのまま、タイムアウトに。その日聞けなかったことから、2人の創作への意気込みまで、清水ミチコさんが引き出します

いとう バービーとは、ラジオのゲストに呼んでもらってはじめて会ったんだけど、もう僕の話なんか全然聞いてないの。

バービー ラジオはどうも自分が見透かされるような気がして、まだ慣れないです。

清水 いとうさんのどんなところに興味があったの?

バービー 私、ずっとサブカルに憧れがありまして。そのなかでもいとうさんは、「おしゃれサブカルおじさん」をずっと続けてらっしゃるじゃないですか。

清水 やってるのか、「おしゃれサブカルおじさん」を。(笑)

いとう そんなもの目指してやってるわけないじゃないですか(笑)。結果的に、ですよ。

バービー 私の世代にとって、いとうさんは何十年も変わらず、「おしゃれサブカルおじさん」のままなんです。それってすごいことだなと思っていて、その秘密を聞いてみたかったのに、ラジオでは最後の最後で時間切れになって。

いとう いや、時間がないのに最後に変な話をぶっ込んできたのよ。

バービー 「サブカル女たちに大人気でしたよね? 玄関に髪の毛が入ってたりしませんでしたか」って聞いたことですか。

いとう 「ファンにモテた」と思ってるみたいだけど、幻想ですよ。(一部抜粋)


[特別付録]

シャンシャンありがとう 
2021 カレンダー
 

撮影は「毎日パンダ」のブログが大人気の高氏貴博さん。もうすぐ中国へ返還されるシャンシャンの可愛い姿を、いつもあなたのそばに......

他にも、

〈カラーグラビア&対談 舞台はエネルギーのキャッチボール〉
岸優太× 神宮寺勇太(King & Prince)
想像を超えた楽しい場所へ僕らとともに

坂田藤十郎さん 追悼再録〉
妻・扇千景と共稼ぎ半世紀
大名跡を復活して、遠慮がなくなった

〈出会いから8年、最後の共演映画〉
三浦翔平
盟友・三浦春馬の想いを引き継いで

〈『半沢直樹』出演で話題! 多才な声優の素顔〉
宮野真守
声の芝居も体を使う芝居も︱︱〝演じる〟ことがただ楽しくて

〈"普通"って何だろう〉
温又柔×田中宝紀
海外ルーツを持つ人の前に 立ちはだかる心の壁

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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