肌や爪の元となるたんぱく質を摂る

人は誰でも加齢とともに水分や油分を失っていくもので、それを食い止めることはできません。けれど、努力次第でその進行を緩やかにすることはできます。

すでに手の甲にシミが出てしまっている場合は、思い切って美容医療に頼るという選択肢も。たとえば、皮膚にあるシミのメラニン色素だけを狙い撃ちするシミ用レーザーや、IPLという光を照射して、シミやそばかすといった肌トラブルを代謝して改善するフォトフェイシャルがおすすめです。

人生100年時代。あなたが50代ならまだ人生半分あるわけですから、治療によって肌をきれいにリセットし、そこからしっかりケアをして予防すればいいのです。

ほかには、手の甲の悩みとして血管の浮き出しについて相談を受けることもあります。若い頃はなかったはずの血管の浮きは、「光老化」のほか、加齢により真皮のコラーゲンやヒアルロン酸の量が減少したり、皮下組織が痩せてしまったりするのが原因。これは残念ながら避けられません。ただ、ハンドクリームや日焼け止めクリームによるケアをしっかり続けていれば、症状が表れるのを遅らせることはできます。

肌の表面だけでなく、体内からもケアをすべく、「食生活に気をつけてしっかり栄養を摂る」「必要に応じて抗酸化力のあるビタミン剤やサプリメントを摂る」「喫煙しない」「十分な睡眠を取る」「適度な運動をする」など、健康的な生活習慣も重要です。肌や爪の元となるのはたんぱく質。日本人はたんぱく質不足の人が非常に多いので、肉や魚、卵などを意識してたくさん食べるといいでしょう。

このようなケアを毎日こつこつと続けることで、何もケアをしない人と手の美しさに大きな差が出ます。お手入れを始めるのに遅いということはありません。ケアをすればするほど、お肌の状態はよくなります。ぜひ今日から始めてみましょう。