「キングコングやロバート、僕の相方とか、まわりがどんどん出世していくなかで、僕だけが25年ずーっと、ほとんど状況が変わっていない感じがします。」(鈴木さん)

僕だけが25年ずーっと、状況が変わっていない

清水 鈴木さんと初対面だったときの話なんだけど、一緒に食事をするロケだったんだよね。そうしたら、魚食べながら「これうまいっすねえ。全然脂が乗ってなくて」って褒めるの。

黒沢 脂が乗ってない?

清水 そうなるでしょ? そうなのよ。お店の人もさ、「喧嘩売られてるのかな」みたいな顔して、ちょっとイライラしてるわけ。私ももうやめてくれ、と思ってるのに、「こんな脂乗ってない魚、はじめてですよ」って笑顔でどんどん食べ続けて。

鈴木 「あっさりしてておいしい」って言いたかっただけなんですよ。

清水 ちなみに鈴木さん、脂が乗ってない魚が好きなんだって。

黒沢 おおーっ。(笑)

清水 それ先に言わないとさ。

黒沢 世の中、「脂が乗ってる」が褒め言葉になってますからね。

鈴木 うんうん。

清水 「うんうん」じゃないよ。そういうとこ!(笑)

鈴木 人生、うまくいかないことばかりです。

黒沢 私にとっての拓さんは、怒りを笑いのパワーに変える人、というイメージがずっとあるんですけどね。『はねトび(はねるのトびら)』の頃から。

清水 そうだね。そういうところはカッコいいんだよね。

鈴木 でもキングコングやロバート、僕の相方とか、まわりがどんどん出世していくなかで、僕だけが25年ずーっと、ほとんど状況が変わっていない感じがします。

黒沢 この間、西野(亮廣さん)が「僕はショートスリーパーだ」っていう話をしてて。それに対して拓さんが「あいつ、いつもロケ車のなかでバリバリ寝てたよ」って返してたのが、ものすごく面白かったんですよね。

鈴木 そうなんだよ。なんなの、あれ。ショートスリーパーに思われたいだけでしょ。

清水 そういう人、いそうだね。

黒沢 拓さんのそのエピソードを聞いてからは、午前中に西野が配信しながら「すいません、ちょっと寝起きで」みたいなことを言うたび、「なんだ、寝てるじゃん」って思うようになっちゃって。(笑)