6月14日は「認知症予防の日」です。2025 年に認知症高齢者は約700万人、高齢者の5人に1人が認知症になる時代に、どうすればリスクを減らせるのでしょうか?
認知症の7つの危険因子のうち、40%が予防可能と言われ、その中の最大の因子が「難聴」。難聴は、「聞こえない不自由さ」だけではない、重要な障害といえます。
視力が低下すれば眼鏡やコンタクトを使用するのに、補聴器は「老人のもの」として敬遠しがちな方も。まずは自身の「きこえ」をチェックしてみては。
認知症の7つの危険因子のうち、40%が予防可能と言われ、その中の最大の因子が「難聴」。難聴は、「聞こえない不自由さ」だけではない、重要な障害といえます。
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高齢者の5人に1人が認知症になる時代に
近年、「難聴が認知症を引き起こす要因になる」という研究データが各方面から報告されてきています。WHO(世界保健機関)においても認知症のリスクを減らすことは最重要課題であるとして、難聴に関する理解と予防策などについてもアナウンスされるようになってきました。
認知症の危険因子は7つあり、加齢、遺伝性のもの、高血圧、糖尿病、喫煙、頭部外傷、難聴とされています。
厚生労働省から発表された「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」では、2025年に認知症高齢者は約700万人、高齢者の約5人に1人に達することが見込まれています。認知症対策も打ち出されていて、その中でリスク要因として「難聴」があげられています。
これまで、医学的に身体の異変や疾患によって難聴が誘発されたり、後遺症として難聴が残ったりすることは紹介されてきましたが、難聴によって他の病気になる、あるいはその可能性が高い、とされるような情報はあまり出されていません。今回、厚生労働省から発信されたことは社会的に大きな意義があります。