クローゼットに眠っている衣類や日用品……。手放したいけど捨てづらいと思っている人は多いはず。そこで、オークションやフリマアプリに詳しく、多数の情報番組で実践的なノウハウを伝えている川崎さちえさんが、人気のフリマアプリ「メルカリ」やネットオークションに出品する手順とコツを伝授します!(構成=武香織 イラスト=松尾ミユキ 撮影=本社写真部)
自分には必要なくても、欲しい人がいる
まだきれいな状態なのに小さくて着られなくなった子ども服、思い出の詰まった家族の遺品……捨てることに罪悪感を抱く人は少なくありません。けれども、「誰かに譲り、使ってもらう」と思考を転換すると、気が楽になりませんか。
2018年に、不用品の有効活用を検証する「みんなのかくれ資産調査委員会」(ニッセイ基礎研究所、フリマアプリの最大手「メルカリ」協力)が、家に眠る不用品を売ったら、総額はいくらになるかを調べています。その額はなんと、一人当たり平均約28万円にものぼるという結果に。つまり、不用品を売らない手はないのです。
現在はフリマアプリやネットオークションが普及して、自宅にあるものを簡単に売れるようになりました。でも残念ながら、「やり方がわからないし、他人とのやりとりが面倒くさそう」と、出品を躊躇する方がまだ多いようです。
約17年前、夫の退職を機に、家計を支えなければとネットオークションを始めた頃の私もそうでした。やってみると、出品から発送まで同じ作業の繰り返しで意外に簡単。売れた瞬間の高揚感や購入者からの感謝のコメントに心を躍らせる自分がいました。気づけば家中の不用品が一掃され、家計にも余裕ができたのです。
不用品を売る方法は、大きく分けて4つ。次のページで、それぞれの特徴と使い分けのコツを紹介しています。たとえば、フリマアプリの場合は自分で価格を設定できるのが魅力的。一方ネットオークションの場合は購入希望者同士が競合するので、同じ商品でもより高値がつくことがあるのです。