この連載では京都ならではの美しい小物を紹介。今回は平安貴族の装束に用いる布から生まれた優美な小物入れ(小物選・文=ふくいひろこ 撮影=山形屋平兵衛)
平七
有職文様のポーチ〈三角ポーチ〉
伝統柄でありながらもモダンで上品
都御苑の堺町御門から丸太町通りを挟んだあたりに店を構える有職装束の黒田装束店。そのブランド「平七」は、有職故実の蓄積を生かして、現代生活に合うアイテムを提案しています。十二単などに代表される平安時代の女房装束の布地から生まれるポーチや名刺入れは、雅びやかな美しさを感じさせるものばかりです。
ふっくらとした浮織という技法の絹地を、三角形に仕立てたポーチは、「淡藤色小葵地文に臥蝶丸上文」「淡萌黄色雲立涌地文に臥蝶丸上文」などさまざまな種類があります。
伝統柄でありながらもモダンで上品、ふだん使いに活用するもよし、とっておきのシーンにさりげなく手にするもよし、のひと品です。
\もう一品/
同じく有職文様の布を用いた名刺入れ。
〈有職文浮織名刺入れ 各6160円〉
※記事内の商品価格はすべて税込です
平七
京都市中京区丸太町通堺町東入鍵屋町73
電話075・634・7446
営業時間:9時~17時 不定休
取り寄せ方法:電話、Eメール、公式ホームページ
Eメール:cs@hei7.jp
公式ホームページ:http://www.hei7.jp