2022年2月号
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[特集]
自分史上、もっとも幸運な一年に

2‌0‌2‌2年が本格始動しました。今年は誰かが羨む幸福ではなく、自分が心からハッピーと思える形を探してみませんか。身近にある小さな芽を見逃さなければ、あなたの人生を豊かにする運はきっと引き寄せられるはずです。日々を前向きに生きる人たちの言葉や、笑顔で過ごすヒントをたっぷりお届けします

●注目記事●

〈運がない人なんていない〉
試練と向き合った先に豊かさは待っている
中園ミホ×三田佳子

第一線で活躍を続ける女優の三田佳子さんと脚本家の中園ミホさん。人生の山や谷を乗り越え、「災い転じて福となす」極意とは

中園 お久しぶりです。

三田 5年ぶりかしら? この歳になると「もう30年、50年会っていないわ」なんてこともままあるから、よくお会いしているほうかも。(笑)

中園 初めてお会いしたのは、作家の林真理子さんがリーダーを務めるボランティア団体の活動で、地方のイベントに向かうバスの車内でしたね。活動の間に三田さんの気さくで自然体な人柄と、少女のような可憐さにふれて、ますますファンになりました。それで、「ぜひお仕事を」と実現したのが、『ドクターX』第2シリーズの馬淵一代役だったんです。

三田 可憐だと思ってくださったわりには、“東帝大の女帝”と呼ばれる強烈なキャラクターでしたけど(笑)。しかもピンヒールを履ける年齢じゃないのに、脚本に「9センチヒールを履くために足の手術を受ける」とあったから頑張って履いて、病院の廊下をカッカッカッ、って。

中園 杖を投げて病院の窓ガラスを割るという、現実ではありえない演出も。(笑)

三田 でも、悪役を演じるのは面白いから好きなんです。
(一部抜粋)

他にも、浅田美代子さんのインタビュー「「老いもおもしろがれ」65歳、希林さんの言葉が身に染みて」、加山雄三さんの「関心・感動・感謝―― モットーは“心の3カン王”です」、宇多喜代子さん 小林聡美さん 南伸坊さんの座談会「始めた時が適齢期、 五七五で福を招く」、人気風水師による「明日へのやる気を生む 部屋づくり3つのポイント」など。
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[特別企画]

〈寂聴さん最後の対談〉
99歳から次世代への遺言
瀬戸内寂聴×林真理子

2021年11月9日、瀬戸内寂聴さんが逝去されました。親交の深い林真理子さんが京都・嵯峨野の寂庵を訪ねたのは、半年ほど前の6月のこと。二人が最後に交わした約束とは——

 寂聴先生、お久しぶりです。コロナウイルスが広がってからは、外出もままならない日が続いて、楽しみにしていたイベントや会食は軒並みキャンセルになるし……。私、すっかりまいってしまいました。緊急事態宣言が解除されて、こうしてお目にかかれて嬉しいです。先生、どんな毎日を送っていらっしゃるのですか?

瀬戸内 まったく外出しませんし、月1回の法話はお休みしていますし、静かなものです。遅くまで原稿を書いたり本を読んだりして、朝は好きな時間に起きる。

 ほんとうですか? 散歩されたりは?

瀬戸内 全然しない。体にいいことはなんにもしない。この前読んだ本には、「歳をとったらだんだんずぼらになる。風呂に入りたがらない、顔も洗いたがらない」とあって、まったくその通りなの!

 先日、入院されたと伺って心配していました。

瀬戸内 最近は出たり入ったりね。脚の血管を広げるカテーテル手術を受けるために、5月15日の99歳の誕生日は病院で迎えたんです。

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[読みもの]

名優たちの転機 
松本白鸚
聞き手・文◎関容子

演劇の世界で時代を切り拓き、第一線を走り続ける俳優たち。その人生に訪れた「3つの転機」とは―。半世紀にわたり彼らの仕事を見つめ、綴ってきた、エッセイストの関容子が訊く。第一回は松本白鸚さんです。

白鸚さんの前々名「市川染五郎」は、私のやや遅い青春時代のアイドルの名前だった。

ラジオから流れる「野バラ咲く路」の深みのある染五郎の歌声に耳を傾け、ミュージカル『王様と私』に目を見張り、井上靖原作の『蒼き狼』の成吉思汗役に心を揺さぶられた。

――歌舞伎の家に生まれていながら、父と一緒に松竹から東宝に移って、二十二歳で『王様と私』というブロードウェイ・ミュージカルのキング役に抜擢された……それが私の第一の転機かもしれませんね。越路吹雪さんが家庭教師のアンナ・レオノーエンズ役。あのときはみんなびっくりしましたからね。

 それで一躍アイドルみたいになって。先日亡くなった弟の(中村)吉右衛門は、幼少のときに祖父・初代吉右衛門の養子になって、播磨屋の家を継がなきゃいけないという重圧があって大変苦労したと思いますけど、でも私もこれで、あんまり楽ではなかったですからね。人生そのものを二人とも存分に味わった、という意味では、同じだなぁ、という気がします。 (一部抜粋)

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〈常に新鮮でいたいから〉
演技以外の“武器”を求め、 土と対話する
松山ケンイチ

さまざまな役を演じ分け、「カメレオン俳優」とも称される松山ケンイチさん。女優の小雪さんと結婚し、3人の子どもとともに1年の約半分は地方で過ごしているそうです。都会と、土に親しむ暮らし、ふたつのスタイルを選んだわけは

地方と東京の2ヵ所に拠点を持つようになり、3年ほど経ちます。地方にいる間は野菜を育てているのですが、毎年、何かしら失敗しています。でも、それは僕自身が望んだこと。野菜作りに限らず、何ごとにおいても失敗したいんですよ。失敗をするなかで、「こうしたらいいんじゃないか」「ああしたらどうだろう」と試行錯誤して、自分自身で何かをつかみたい。

ただ、まわりで野菜を育てている方たちからもアドバイスをいただけるので、それなりの成果は出るようになりました。地元の人たちとコミュニケーションを取りながら、勉強している。そんな段階です。

そういえば、去年はスイカが大きくなった頃に寒くなり、出来がイマイチだったんです。そうしたら近所の農家さんが、「昔はそういう時、スイカ糖にしていたよ」と教えてくれました。スイカの果汁を煮詰め、メープルシロップみたいなドロッとした蜜にして、風邪の時に舐める健康食品として重宝していたとか。それを聞いてさっそくチャレンジして――。初めて知ることがたくさんあって、本当に面白いんですよ。

この生活は、もともとは僕のわがままから始まったことでした。17歳で俳優デビューするとともに青森県から上京。それからは東京で暮らしていましたが、いつしか仕事場と家を往復するだけの単調な生活になっていることに気が付きました。 (一部抜粋)


他にも、

〈朝の僕は猫そのもの!?〉
ワクワク感を心の滋養に
丸山隆平(関ジャニ∞) 

〈朝ドラも時代劇も「どんと来い!」〉
追い込まれるほど頑張れます
永瀬廉(King & Prince)

〈「素敵!」が新しいアイデアに〉
デザイナー生活60年、
自由闊達な祖母と母から継いだバトン
鳥居ユキ

〈ダンサーときどき俳優、そして農業家〉
見る人との間に「踊り」は生まれる
田中泯

〈1日3分で ゆがみや不調がスッキリ消える〉 
大人のラジオ体操 再入門
青山敏彦

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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