(撮影=中村彰男)
人気スタイリスト、石田純子さんの連載『石田純子のおしゃれ塾』。大人の女性たちに向け、流行を取り入れつつ上品なおしゃれのポイントを指南します。今回は綺麗な色の上手な取り入れ方を、冬のコーデ3パターンをご提案して解説します。(撮影=中村彰男 文=神素子 ヘアメイク=木下優)

【今月の相談】
暗いトーンの服を選びがち。綺麗な色を着たい

長年公務員として働き、2年前に退職しました。

「自由を満喫するぞ」と思った矢先に腱板断裂という肩のケガをし、回復しかけた頃に実母の介護に突入。コロナ禍のなか、1時間半かけて実家に通う日々で、おしゃれからも遠ざかっています。

職場でも「あなた、朝からいた?」と言われていたほど存在感のない私ですが、華やかな色を着てイメチェンしたいです。

読者モデル渡部澄子さん(66歳)の「いつもの着こなし」

<石田さんのアドバイス 1>

●装いに色を取り入れるなら濁りのないクリアな色を

明るい色を着たいと思ったとき、一番大切なのは勇気。濁りのないクリアな色を選ぶ潔さが必要です。「私には派手かも」とくすんだ色を選んでしまうと、それはもう赤ではなくえんじ色、緑ではなくカーキ。印象は何も変わりません。

渡部さんも一瞬「私には無理かも」という表情をされたので、まずはサックスブルーのロングカーディガンを着てもらいました。上品な水色は広い面積で取り入れても派手にならず、顔色を明るく見せる力があります。同系色のグラデーションにすれば落ち着いた印象に。

<明るい色の着こなし初心者でも取り入れやすいサックスブルー>

カーディガン¥15,290、ニット¥15,290、パンツ¥14,300/すべてセモア イヤリング¥10,340、 ネックレス¥12,100/ともにアビステ バッグ¥6,600/ファビオラフォーファー(ムーンバット) 靴¥31,900/HIMIKO(卑弥呼)