池崎さんが最初に購入した猫グッズは、全自動猫用トイレ。猫が用を足すと、固まった砂と排泄物を自動でダストボックスに落としてくれるので掃除が楽だという

保護猫を引き取るにはさまざまな条件があり、一般的に単身の男性は難しいといわれています。幸い譲渡していただくことができ、猫の森から、保護猫が出産した子猫の写真が送られてきました。

そこに映っていた白いオス猫に一目惚れし、会いに行ったところ、ちょび髭を生やしたような模様のメス猫にも心を奪われてしまって……。2匹はきょうだいではないもののとても仲良し。僕の背中に同時に飛び乗ってきた瞬間、「よし、2匹の親になる!」という揺るぎない思いが生まれました。

それから、本当に飼える生活環境か、僕との相性はどうかなどを見極める1ヵ月のトライアル期間を経て、晴れて、白毛で甘えん坊の雷神(雷ちゃん)と、ちょび髭模様の超マイペースな風神(風ちゃん)が、かけがえのない大切な家族となったのです。

 

可愛すぎて、過剰に心配してしまう

飼い始めて間もなくの頃、雷ちゃんが小さなテープの切れ端を飲み込んでしまい、大慌てで近所の猫専門の病院に駆け込んだことがありました。獣医から「これくらいなら、うんちと一緒に出てきますよ」と言われてひと安心。以来、部屋の掃除に力を入れるようになりました。

最大の事件は、お迎えから1週間後に起きた、風ちゃんの脱走です。ベランダの窓をきちんと閉めなかった僕がいけなかった。部屋のどこを探しても風ちゃんの姿がなかったので、外へ飛び出し、なりふりかまわず大声で「風ちゃ~んっ!」と叫びまくってね。うちのマンションと隣の建物の間にちんまりと座る風ちゃんを見つけたときは、ホッとしたのなんの……。「二度と離さないからな。ずっと一緒にいてくれよ」と、ギュッと抱き締めました。