ルールを決めましょう

幸せぐせを身につけるには、ルールを決めること。掃除道具はジャンルごとにまとめて収納する、床には物を置かないなど、簡単なことでいいので今日から始めましょう。最初は慣れずに疲れるかもしれませんが、続けているうちに必ず習慣化されます。1つできれば達成感も味わえ、次々にできるようになるでしょう。

わが家では、ゴミ箱は1つしかありません。各部屋に置けば便利なのはわかっていますが、あとでゴミを回収するのが大変。また、部屋の隅であってもゴミ箱があるのは見た目が美しくありません。1ヵ所にしかないゴミ箱にゴミを捨てに行くのが、いい運動になっているとも思っています。

片づけや掃除が上手にできるようになると、人生に起きたさまざまな出来事を思い出の引き出しに収納したり、上手に忘れたりできるようになるはずです。これぞ幸せぐせ! 人間関係も同じこと。縁を切りたい友人がいるのに、「いざというとき頼れるかも」という打算でつき合っていませんか? 片づけられない人間関係で苦しんでいるなら、今すぐ身の回りを片づけましょう。

物を移動させているだけの人は、過去の出来事を清算できないまま封印しているのと同じ。封印はいつか解かれ、噴き出します。そうなる前に、ぜひ向き合ってください。そういう意味で、引っ越しは好機。捨てる必要に迫られますし、物も人間関係も整理するいいきっかけになるからです。大切な思い出だけしまって、あとはきれいサッパリ忘れ、気分も新たに幸せぐせで生きましょう。

前回「待ち合わせにいつも遅れてくる友人。あなたは注意する?我慢する? どちらが〈不幸ぐせ〉でしょうか」はこちら