2022年6月号
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[特集]
小さな工夫で心と体はぐっと楽になる

年齢とともに気力や体力が落ち、コロナ禍もあいまって、疲れやすくなったと感じている人は多いでしょう。大切なのは、その疲れを明日に持ち越したり、溜め込んだりしないこと。年齢に応じた心と体の整え方を身につければ、晴れやかな気持ちで、健やかに暮らせるはずです

●注目記事●

〈婦人科医がアドバイス!〉
疲れにくい体へのカギは、
「30分の散歩」と「7時間睡眠」

安藤和津×高尾美穂

孫2人のお守りでいつもヘトヘトという安藤和津さん(74歳)。多くの女性をみてきた婦人科医の高尾美穂さんが、50代以降の「しんどさ」の原因を解説。年を重ねても心身ともに元気でいるための秘訣を教えます

安藤 今日はお目にかかれるのを楽しみにしていました! というのも、年々「体が思うように動かなくなった」「体力の回復が遅くなった」と感じているからでして。

高尾 50代以降、心身の不調を抱える女性は多いですから、お力になれれば嬉しいです。

安藤 さっそくですが、2人の娘にそれぞれ子どもが生まれてから、孫のお守りという役目が増えました。かわいくてたまらない半面、74歳の私の体力がもたないんです(笑)。先日も4歳の孫が急に走り出して、「危ない! 止まってぇー!」って叫びながら追いかけましたが、すばしっこくてとてもじゃないけど追いつけない。体力で負けてしまい、いつもヘトヘトです。

高尾 70代で瞬時に走れるのは、素晴らしいことですよ!

安藤 いえいえ。娘を育てていた頃の私なら、一緒に全速力で走れていたのにな……と思い出すんです。

高尾 みなさんよく、若い頃の自分と比べて「動けなくなった」「疲れやすくなった」とおっしゃるのですが、年齢とともに身体機能が低下していくのは自然なこと。だから、昔と比較しても仕方ありません。それよりも、年齢なりの動ける体を維持していくことのほうが大切ですよ。(一部抜粋)

他にも、専門家による「60歳からの「元気になる」食事法教えます」「〈93歳の精神科医に学んだ〉「なんとなく憂うつ」から抜け出すヒント」「梅雨どきの不調、「気象病」かもしれません」、今陽子さんのインタビュー「病気知らずが自慢だった私が労作性狭心症に倒れて」など。
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[第二特集]
「推し活」で若返る!

アイドルに俳優、スポーツ選手、アーティスト……。姿を見るだけで心躍り、平凡な日常がバラ色に変わる。「推し」への気持ちは、単純に“好き” という言葉では言い表せないもの。毎日の生活に活力をもたらし、若返らせてくれる「推し」への情熱と活動の詳細をお届けします

●注目記事●

〈東方神起、BTS、BLACKPINK……〉
オトナ女子がK-POPアイドルにハマる理由
麻木久仁子×黒沢かずこ×土岐麻子

若者に限らず、オトナ世代にも人気の韓国アイドルたち。彼らの何がそんなに人々の心を摑んで離さないのか──。沼にどっぷりハマってしまったという3人が語り合いました 

麻木 私がBTSにハマったのは2年前、当時26歳だった娘に彼らのミュージックビデオを見せてもらったのがきっかけです。コロナ禍で気分が落ち込み酒量が増えた私を見かねて、「気晴らしに見てみたら?」と勧めてくれたの。映像を見たら「ダンスも歌もこんなにうまいの⁉」とどんどん引き込まれて、あっという間にハマっていたんです。誰かのファンになるなんて、中学生の時のベイ・シティ・ローラーズ以来45年ぶり。(笑)

土岐 BTSは大人でもハマる方が多いですよね。

麻木 最初は顔の区別もつかなかったけれど、毎日見続けていたら、1週間ほど経ったある日、突然全員の顔を識別できて。そうすると今度は個々のキャラクターが知りたくなるじゃない? 気づいたら、過去の動画を片っ端から見ていました。

黒沢 私がトンペン(東方神起ファン)になったのは2011年。音楽番組の仕事で彼らのスタジオライブを見てからです。収録中、ファンの皆さんがものすごく楽しそうな顔をしていて。その後2人のライブに行ったら、ペース配分そっちのけで、2~3時間ずっと歌って踊っているんですよ! 「一所懸命やるからこそお客さんに伝わるんだ。エンタメってそうあるべきだよなあ」って、心から感動しちゃいました。
(一部抜粋)

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[読みもの]

〈自然を愛し、自然に生きた〉
父・柳生博の思いは
いまも八ヶ岳の地に

柳生宗助

俳優、司会者として活躍した柳生博さんが、4月16日、老衰のため亡くなった。享年85。30代後半に現在の山梨県北杜市に家を構え、八ヶ岳の雑木林に開いたレストラン兼ギャラリー「八ヶ岳倶楽部」はいまも多くの人に愛されている。7年前から倶楽部の代表を務める次男の柳生宗助さんが、ありし日の父を語った

3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークということもあって、今日はここ「八ヶ岳倶楽部」にも多くのお客さんがいらっしゃっています。父が亡くなって、2週間と少し。こういう状況で毎日忙しく過ごしているせいか、どうも父が亡くなったという実感がまだ湧いてこないんですよ。

20年ほど前から俳優の仕事はセーブして、八ヶ岳の雑木林を中心に野良仕事をしたり、作庭をしたり。自然保護に関する講演会や執筆活動もしていました。倶楽部には毎日のように顔を出し、「パパさん(博さんのこと)に会いにきました」というお客さんと大好きなワインを酌み交わしながら、会話を楽しんでいたものです。

田舎暮らしに車は欠かせませんが、3年前、高齢者の運転による暴走事故が取り沙汰されたのを機に、父は免許を自主返納。これまで新幹線くらいしか電車に乗ってこなかった人だから、出かけるたびに「切符はどうやって買うんだ」なんて若いスタッフに面白がって聞くんです(笑)。でもまもなくコロナ禍となり、八ヶ岳から出ることはなくなりました。ワクチン接種のために住民票の都合で東京に行ったくらいですね。

2021年の冬頃から歩くのがおっくうになり、月に1回、近くの診療所に通う程度で、寒さもあって外へ出ることが減っていきました。亡くなる前の月は特に調子が悪そうでしたが、本人に「自宅で過ごしたい」という強い意思があったので、訪問診療を受けることにしました。
(一部抜粋)

 

[連載]

〈名優たちの転機〉
聞き手・文◎関容子
伊東四朗

演劇の世界で時代を切り拓き、第一線を走り続ける俳優たち。彼らの人生に訪れた「3つの転機」とは――。半世紀にわたり彼らの仕事を見つめ、綴ってきたエッセイストの関容子が訊く

自らを「喜劇役者」と位置づけている伊東四朗さんだが、喜劇を演じるのは最も難しいことだと思う。当てこんだり、わざとらしかったり、人間としての中身が薄かったり、何より品がなかったりしたら、お客は絶対に笑わない。笑うということは、その役者に寄せる観客の好意の表れなのだから。

――わかってくださってありがたいです。たしかに喜劇は難しい。一日一日違うんですよ。お客さんが変わると、受け場も受け方も変わりますしね。まず最初に出た役者がその舞台の雰囲気作りをしなきゃいけない。喜劇っていうのはそういうところが一番大事かなと思う。何十年もやってきてやっとわかったことですけどね。

 笑いを取ることは実に気持ちがいいです。でも、今度は受けなかったらどうしよう、っていう怖さがある。昨日まで受けてたところが今日はまったく一人も笑わない、ってときがあるんですよ。これは相手役との間のタイミングがちょっとずれたりすると、もう受けなくなるんですね。だから難しい。
(一部抜粋)


他にも、

〈コンサートレポート〉
5人で叶えたドーム公演の夢
King & Prince

〈もしも最期を選べるなら〉
死を考えるとは
よりよく生きること
倍賞千恵子

〈半世紀以上にわたる夫婦のきずな〉
90代の父が認知症の母を介護。
ひとり娘はカメラを回し続けた
信友直子

〈今年90歳、元気なうちに〉
舞台女優としての
68年に幕を下ろす
渡辺美佐子

〈すべてを失い、2年ぶりにスクリーンへ〉
演じる喜びを
再び嚙みしめながら
伊藤健太郎

〈宝塚 すみれ色の未来へ 星組〉
ミュージカル・エトワール
『めぐり会いは再び next generation―真夜中の依頼人―』
レビュー・エスパーニャ
『Gran Cantante!!』
礼真琴・舞空瞳

〈酒井順子の「大人は知りたいことばかり」〉
女性議員を増やすには
ゲスト◎三浦まり

〈漫画アンソロジー〉
「女どうし」終活はじめました
おざわゆき ①

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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