2020年2月21日、ニューヨークで『TODAY SHOW』に出演(写真提供:アフロ)
2022年4月4日(日本時間)、アメリカ・ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われている第64回グラミー賞授賞式。世界中のARMYが見守る中、BTSがレッドカーペットに登場。今年こそ受賞なるか。BTSに魅せられた女性たちの熱い思いをルポした『婦人公論』2021年2月9日号の記事を再配信します。


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今や世界中で旋風を巻き起こしているK-POPグループ、BTS(防弾少年団)。きたる2021年3月14日に発表される第63回グラミー賞では「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門にノミネートされている。彼らは一体どんな集団なのか、そしてなぜ人々は彼らに夢中になるのか。その理由を探った。(取材・文=上田恵子)

BTSの歌が激務を乗り越える励みに

BTSの快進撃が止まらない。アメリカのアルバムチャート「ビルボード200」において、アジア圏出身のポップアーティストとして初めて1位を獲得し、第63回グラミー賞では「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門にノミネートされている。

彼らのデビューは2013年。防弾少年団というグループ名には、「10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧(という名の弾丸)を防ぎ、自分たちの音楽を守る」という意味が込められているという。パフォーマンスの魅力はもとより、SNSで社会的なメッセージを発信するなど、アイドルの枠に収まらない言動も評価されている。

そんな彼らに魅せられているのは若者だけではない。BTSファンは『婦人公論』世代にも多いのだ。

「ドラマに出ていた別のアイドルを検索するなかで、BTSに出会いました」と言うのは、看護師の佐藤絹子さん(66歳)だ。仕事は激務だが、「これが終わったらBTSの曲を聴こう!」と自分を励ましながら日々頑張っているとか。

「彼らのパフォーマンスには、アイスダンスやミュージカルのような洗練された美しさがあります。ミュージックビデオも贅沢で、見せ方のうまさを感じますね」

1年前に夫を病で亡くした佐藤さん。BTSは、心に空いた穴を埋めてくれる存在でもあるという。

「音楽っていいなあとしみじみ思いました。いつかコンサートに行って生の彼らを見てみたいです」