「地方議会には女性ゼロの市区議会が2割近くもあり、悲惨な状況です。」(三浦さん)

日本で女性議員が増えない理由

酒井 私は『婦人公論』の創刊100周年に際して、100年分の記事を振り返り「日本女性がいかに生きてきたか」を考える連載をしていました。創刊当時の大正期には、女性は参政権もなく、政治的な集会に参加することさえ禁じられるという《政治的無能力者》でした。

三浦 日本で女性が初めて参政権を行使したのは、戦後第1回総選挙が行われた1946年。その時点では衆議院に39人の女性が当選し、女性議員の比率は8.4%でした。

酒井 最初は女性議員が多く誕生したものの、その後伸び悩み、今も比率はあまり増えていません。

三浦 世界的にも女性議員は少なく、22年の現段階で、国政の下院または一院制議会の女性議員比率は25.0%。日本はもっと少なく、衆議院は9.9%と、世界190ヵ国中166位です。

酒井 参議院は、女性が多いイメージがありますが。

三浦 現状の23.0%(※参議院ホームページより(2022年5月30日時点))が、今回の選挙でどう変化しますかね。地方議員では、都道府県議会11.6%、市区議会16.8%、町村議会11.3%(※内閣府男女共同参画局資料より(2022年5月30日時点))と、数字だけみれば国政とあまり差はありません。でも、地方議会には「女性ゼロ」の市区議会が2割近くもあり、悲惨な状況です。