広島県北部にある『湧永満之記念庭園』は、総面積148,000㎡、東京ドーム3個分の広さを誇り、春のサクラ、初夏を彩るバラ、秋の紅葉と多彩な風景を楽しめる癒しのスポットです。実はこの庭園、滋養強壮剤キヨーレオピンでおなじみの湧永製薬株式会社の庭園で、設計から施工まですべてが社員の手づくり。1993年に開園し、薬用植物の収集と栽培・研究だけでなく、一般の方々にも無料開放され、心やすらぐ憩いの場として人びとに愛されています。
500種類のバラと四季の花
5月下旬から6月上旬はバラの最盛期。色とりどりの500種類のバラが美しさを競うように咲き、週末には地元の広島を中心に全国各地から数千人が訪れます。家族連れが多く、バリアフリーの遊歩道を杖や車椅子で散策する人々の姿も見られます。
また、10月中旬にも再度バラの見ごろをむかえ、バラの季節以外にも、四季折々の花をたのしめます。第一庭園、第二庭園、第三庭園、バラ園、薬草園など区画ごとに庭園は様々な表情が。門をくぐるとサクラ並木が入園者をむかえ、左右の丘にはツツジやバラ、庭園中央には芝生と杉並木がつくる緑の絨毯、長さ170mの通称「グリーンベルト」が姿をあらわします。
庭園内の遊歩道のそこかしこには蓮の池があり、蛙の鳴声が聞こえます。
鳥のさえずり、水のせせらぎに耳を傾けながら園内を散策するうち、時の流れを忘れてしまう、心やすまる憩いの場所です。