毎年春から秋にかけて一般無料公開

1993年の開園当時、湧永製薬の創業者・湧永満之氏は生まれ育った故郷の甲田町で晩年を送っていました。完成が近づいた時、創業者はこの庭園を、湧永製薬を育ててくれた地元、そして製品を愛用してくれている皆様に楽しんでもらいたい、と考えたそうです。

湧永寛仁 湧永製薬70周年特別インタビュー の記事はこちら

その意向を受けて、湧永満之記念庭園は毎年3月下旬から11月下旬まで無料で一般公開されています。また、サクラの時季には広島県内の福祉施設に入居する高齢者の方々を招き、春の訪れをゆっくりと堪能してもらう日をもうけているそう。たくさんの人々に元気でいきいきわくわくした毎日をおくってほしいという湧永製薬と創業者の夢は、こうして受け継がれています。

2020年には、無料で「憩いの場」として市民へ開放していること、また社員の手づくりであることが評価され、公益財団法人都市緑化機構より「第8回みどりの社会貢献賞」が授与されました。2023年には30周年をむかえる湧永満之記念庭園。これからも憩いの場としてお客様に元気と安らぎを届けたいと社員一同願っているそうです。

第15回 社長賞「朝日に照らされて」上田隆之さん撮影
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●庭園フォトコンテスト
庭園内でうつりかわる自然の多彩な表情、花や緑と人のふれあいを、写真を通じて広く感じ発信してもらうため、2009年より「フォトコンテスト」を開催中。毎年、庭園の新たな表情は、来園者の方々に写真という形で引き出され、応募作品の中から受賞作品は公式ホームページ等で公開されています。

■フォトコンテスト受賞作品と癒しの音楽のコラボ動画はこちら

湧永満之記念庭園ホームページ
http://www.wakunaga.co.jp/garden/garden.html