この記事の目次
〈症状〉体の片側の異変や激しい頭痛がサイン 〈原因〉高血圧と密接な関係が。くも膜下出血は30代でも
〈治療〉脳は損傷したら回復不可能。早期リハビリが決め手
〈予防〉血圧を管理し脳ドックで検査を

〈治療〉脳は損傷したら回復不可能。早期リハビリが決め手

脳卒中の治療の三大柱は、内科、外科、リハビリです。まず、CTやMRIの画像で病態を把握。脳梗塞では、内服薬や点滴で血液の循環を改善し、再発を予防しつつ、脳梗塞に伴って起こる腫れを抑える治療で、脳の障害の広がりを抑えます。発症から4~5時間以内などの条件がそろえば、血栓を溶かすtPAという薬も使いますが、一次脳卒中センターでは脳血栓を回収する治療が受けられます。脳出血は、まず出血を止める治療が最優先です。

血腫(出血量)が小さければ血液は自然吸収に任せ、大きい場合は3ミリほどの穴を開けて管を入れ、吸引する治療などを行います。くも膜下出血は、脳動脈瘤が破裂しているので、まず止血します。頭を開いて動脈瘤をクリップで挟んで閉じるか、脚の付け根から脳まで動脈内に管を入れ、動脈瘤に特殊なコイルを送りこんで固める治療が行われます。

ただ、脳は一度損傷してしまうと元には戻りません。脳卒中の治療というと内科や外科と思われがちですが、後遺症の治療はリハビリ医療の役割です。長くベッドに寝かせたままにすると、全身の機能が低下します。症状にもよりますが、病院に運びこまれてから24時間以内に、床に踵を着いてベッドに腰掛ける簡単な早期のリハビリ訓練が、廃用症候群を予防して回復を助けるのです。次にはベッドから車いすへ移り、立ち、そして歩く。倒れた直後からのリハビリに続いて、生活ができるように運動機能と高次脳機能を向上させる回復期のリハビリ、さらに退院後の自主訓練リハ指導、復職支援、外来・通所や訪問リハへとつなげます。慢性期になっても、集中リハビリ治療ができる老健の短期入所は定期利用が可能です。

 

脳卒中治療の流れ