ノーベル平和賞を受賞
2022年9月10日、NHK BS世界のドキュメンタリー『ゴルバチョフ 老政治家の〈遺言〉』が緊急アンコール編成で放映される。ゴルバチョフ氏の最晩年、個人的にゴルバチョフ氏を訪ね、肉声を聞き、メッセージを受けとった吉川稻さんが、思い出を語った記事を再配信します。
ミハイル・ゴルバチョフ元大統領が8月30日死去した。享年91。1991年に崩壊した「ソビエト連邦」の最後の最高指導者として、東西冷戦を終結に導いた功績で、90年にノーベル平和賞を受賞。晩年は政界から離れ、核廃絶や世界平和について講演を行ったり、執筆をしたりという活動を続けていた。
日本で行われたシンポジウムにゴルバチョフ氏を招聘した「吉香」創業者・会長の吉川稻さんは、2年前にロシアを訪れている。
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日本で行われたシンポジウムの歓迎パーティーで鏡開きをするゴルバチョフ氏
自身の半生を振り返った本を上梓する際、帯の言葉をいただけないかとのお願いをにゴルバチョフ氏に手紙で送ったところ、「覚えていますよ」と歓迎のメッセージが届いた。吉川さんはさっそくロシアへ向かい、再会を果たしたという。
帰国後、ゴルバチョフ氏から、吉川さんの著書のために以下の文章と、メッセージ入りの写真が届けられた。
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写真にメッセージを書き込むゴルバチョフ氏。「稻様へ 交友関係の印としてこの写真を送っている次第です」