ようやく得た自由

長男が結婚するとき、「妻にいろいろ教えてほしいから、同居したい」と言ってくれたが、私は首を縦に振らなかった。ずっと円満に暮らせるとは断言できないからだ。

姑は、米寿を迎えた年に心筋梗塞で他界。そして店も閉じた。これからやっと自由な生活が送れると思ったものだ。

できればスポーツを楽しみたいが、体のあちこちにガタが来て医者通いが増えた。さあ、何をしようか。


※婦人公論では「読者のひろば」への投稿を随時募集しています。

アンケート・投稿欄へ

【関連記事】
「距離をおきなさいよ!」スーパーのレジ待ち、一歩詰めたら前の人に怒鳴られた。ちょっとした行き違いでクレームをつけられ…
居間から聞こえる鈴虫の「チチリリリ」は、亡き夫からのサイン。『そばにいる』と言ってくれている気がして
彼女ががんとも知らず、梨と栗を送った私。10日後、彼女はこの世を去った