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〈原因〉何らかの原因で血流が低下して起こる
心臓の冠動脈という血管に脂肪成分がたまって狭くなり、血流が低下するのが原因です。女性の場合、女性ホルモンが血管の内側の壁を守るはたらきをするため、あまり発症しません。ただし閉経から5~10年経つと、女性も動脈硬化が進行します。
血管が狭くなっていても症状が安定している「安定狭心症」と、急速に狭窄が進み心筋梗塞の危険が高い「不安定狭心症」の状態があります。後者では、血管内で脂肪成分を覆う膜が破れるのが怖いのです。
冠動脈が痙攣して起こる冠攣縮性狭心症は、血管の内皮の傷害が関係していて、心筋梗塞を起こすこともあります。動脈硬化があると起こりやすく、副交感神経から交感神経優位に切り替わる明け方に多発する傾向が。一方、仕事中、喫煙中、飲酒中などさまざまな状況でも起こり、若い方にも見られます。